私が勧誘されたのは太陽光発電です。こちらは住宅街なので、昼間にスーツ姿で歩き回っている人は目立ちます。その人が一軒一軒回っていたら、もう何かの勧誘と考えてまちがいありません。
私は新しいものに興味がある方でもなく、勧誘に惑わされる方でもありません。けれど、自分が困ったっり不安を感じている事柄に関係するものだと、少し話を聞いてみようかと思うところがあります。

 

その勧誘が来たのは、家を建てて1年半が過ぎた頃でした。こちらは新興住宅街ですから、赤ちゃんや小学生がいる家庭の多い地域です。働き盛りの30~40代、子育てや教育資金でこれからお金がたくさん必要となる家庭です。世間一般の慣習に則って、結婚して出産もしてみたらとてもお金のかかるという現実を目の当たりにしたばかりです。「太陽光発電はお得ですよ」と話を持ちかけられたら耳を傾けてしまいます。もしかしたら、そういった家庭が狙い目と思われているのかもしれません。

 

勧誘に来たのは勧誘に不慣れな雰囲気の30歳前後の男性でした。インタホンが鳴って太陽光発電の話をされました。私がこの勧誘に興味を持ったのは「いくらお得になるか簡単にすぐに試算できます」という言葉でした。興味があるものの、子供のお昼寝の時間で騒がしくしたくなかったので、「今は子供が昼寝してるので日を改めて来てほしい」と話して次回の日時を決めました。

 

後日、その勧誘の男性は来ましたが、その男性の後ろにもう一人いました。上司または先輩とおぼしき30代後半の男性でした。初夏の暑い日で、勧誘に不慣れな男性は上司から見られているプレッシャーもあるのか、とても汗をかいていました。

 

まずは太陽光発電のさわりから話し始めましたが、すぐに「あれ?期待していた流れとちがう」と思うことがありました。「簡単にすぐに試算できる」という言葉に惹かれて、話を聞くつもりになったのですが、その勧誘の人は「家の設計図面が必要だ」と言いました。私としては、家の外観からおおよそを試算できるのだろうと思っていたので面喰らいました。

 

家の内部を見ず知らずの人に知られることは不安でしたし、設計図面を探すことが面倒でした。玄関の中に勧誘の人を残したまま家の奥まで探しに行かないといけないこと、手のかかる幼児を抱っこしながら探さないといけいないこと、いろいろな不安や面倒な気持ちが苛立ちに変わっていきました。

 

日を改めてまで来てもらった手前、図面を探しに行って勧誘の男性に渡しましたが、「この図面ではなくて、他の図面があるはずだ」ということも言われて、何度か探しました。
そのうち「これらの図面を一枚につなげないと試算できない。会社のコピー機で一枚につなげて来ます。」と言い出して、勧誘の二人組は会社に戻りました。20分ほどしてまた戻って来て、太陽光発電を設置した場合の費用や長期間に渡っていくらお得になるのか計算を始めました。

 

けれど、「簡単にすぐに」ではなく、いつまで計算しても答えが出せない雰囲気でした。段取りの悪さや、言っていた言葉とちがう流れや、計算結果も出てこない状況に私も呆れてしまいました。その雰囲気を勧誘の男性も感じとったのか、その雰囲気をはぐらかすように太陽光発電のとりとめもない話をずっと続けていました。

 

この時点で2時間もたっていました。もう昼食の時間になったので、それを理由にこちらから話を切り上げて帰ってもらいました。その後、この勧誘が続くことはありませんでしたし、近隣で姿も見なくなりました。

断り方

断りたい理由をはっきり言えばいいと思います。「必要ないと思うから」「お金がないから出来ない」など、率直に簡潔に言うとこちらの意思が伝わりやすいです。遠回しに長々と断っていると、いろいろとつけこまれて勧誘の話がまた長くなってしまいます。率直に簡潔に、そして同じ返答を繰り返すとこちらの意思の強さを感じるのか、勧誘する気が失せるようです。