まだ、今ほど成りすましの詐欺が横行していなかった頃、インターフォンや電話には律儀に対応していました。ここへ越してきて間もない頃、インターフォンが鳴りました。今だったら知り合いもいない土地でインターフォンを鳴らす人間はセールスだと絶対に出ないのですが、若かったせいも無知だったせいもあり、ドアを開けてしまいました。そこにいたのは細くて気が弱そうな人の好さそうな男性でした。

 

浄水器をご使用ですか?と質問されました。使用していないと答えたところ今、サービスで浄水器をお付けして回っていますとの事、お時間はかかりませんのでお付けしますよと言われ、今考えるとぞっとするのですが、家にあげてしまいました。

 

その男性は手際よく浄水器を設置して使い方等をレクチャーして最後に、フィルターは有料ですと言いました。その時はぼんやりしていて良く理解していなかったのですが、この後もう一人担当の者が点検に来ます、それで完了ですのでよろしくお願いしますと言い残して帰って行きました。

 

一人になってよく考えてみるとなんだ、無料じゃないじゃないかと気が付きました。本当に愚かしくてお恥ずかしいのですがやっとなんだかおかしいということに気付き、次に来た人に外してもらおうと思いました。少々たってからまたインターフォンが鳴り、先ほどの男性が言った通り別の男性が訪ねてきました。その男性は先ほどの男性と同じくらいの身長でしたが、がっちりめの体格でやけに声が大きいなと言う印象でした。

 

あがってもらい、最初はサービスと言っていたがフィルターが有料なら替えるたびにお金がかかるからやっぱり要らないので外してほしいと正直に伝えました。何となく声が大きいなと思っていたその男性は先ほどよりもあきらかに大きな声で、水道水にどんなものが含まれているのか、それがどれほど体に有害かを説明し出しました。どう考えても声を大きくすることでこちらを威嚇しているのがわかります。

 

とにかく要らない、外してほしいの一点張りでなんとか外してもらいましたが、最後に、ではご主人の体がどうなってもいいんですね、と言われました。悪質だなと思いますが、自分の警戒心の薄さも痛感した出来事でした。

 

断り方

来客や宅急便の予定がない場合はインターフォンには出ない事、電話も知らない番号は出ない事です。出てしまったつけられてしまった場合は外してもらいましょう。大声で威嚇されても聴く耳をもたず外してほしいを貫きましょう。